就職活動を成功させたビジネスパーソンの「私の就活体験談」。今回お話を伺ったのは,IT企業のA社でネットワークエンジニアとして働く石塚大貴(いしづか・だいき)さんです。
石塚さんは,自分ひとりで就職活動をするのは難しいと感じ,「JobSpring」を利用して就職しました(取材時はオンラインによる研修期間中とのこと)。
就職エージェントを利用したときのことなどについて,石塚さんに伺いました。
目次
大学時代はサンバのサークルで活動していた
——石塚さんの経歴を教えてください。
出身は埼玉県です。中学生のとき,ボーイスカウトでスウェーデンに行く機会があり,外国に興味を持ちました。高校に入ったあと,親から留学できることを教えてもらい,イタリアに1年間留学しました。
大学は国際基督教大学(ICU)の教養学部です。専攻は社会学で統計調査などをしていました。
大学ではサンバのサークルに入り,「クイーカ」というパーカッションを担当していました。「浅草サンバカーニバル」(日本最大のサンバカーニバルのコンテスト)などに出場しており,練習時にサークル関係者約100名,当日は外部参加者約150名を含むタイムスケジュール管理などで指揮を取りました。
それらの活動もあったので,大学時代はアルバイトは半年くらいしかしていませんでした。
大手企業の選考に落ち続けて,就職エージェントに登録する
自分が知っている大手企業の選考を受けた
——就職活動はどのようにはじめましたか?
大学3年生の3月からはじめました。
とりあえず自分が知っている大手企業の選考を5社くらい受けていました。
——大手企業だと選考は難しくありませんでしたか?
大手の選考は難しかったです。面接の練習はあまりできていなくて,本命の企業も面接の経験回数が3回目くらいで臨むことになってしまい,落ちてしまいました。
5月末くらいですべての結果が出て,全部落ちたところで「どうしよう…」と思って。
それで「たぶん自分ひとりで就職活動をするのは難しい」と思って,「JobSpring」に登録しました。
JobSpringでのサポート内容
——JobSpringでの面談の流れを教えてださい。
はじめに面談ブースに行って適正検査を受けました。
適正検査の結果が出たあと,エージェントの方が来て,「今,就職活動についてどのようなモチベーションで臨んでいますか?」と聞かれました。
そのときの自分が何を言ったかは具体的に覚えていないのですが,あとでエージェントの方に聞いた話によると,「この人(石塚さん)は仕事したくないのかな!?」という感じだったそうです(苦笑)。
というのも僕がネガティブ寄りだったからです。
——ネガティブな自覚はありましたか?
働くことに関して,モチベーションが低く見える受け答えをしてしまっていたと思います。
たとえば,大手企業は選考を受ける人数が多い関係で,どうしても面接が機械的になるじゃないですか。それで,「どうしてこんな面接のやり方をするのか僕には理解できない」みたいなことを,まだ関係性が深まっていない中で伝えてしまっていました。
——後日談を聞くようになるほど,エージェントとの関係性は深くなるものですか?
サポートしてもらった期間が長かったんです(編注:10月末まで利用していたとのこと)。ずっと同じエージェントの方が担当してくれていたので,話したいことを話せるようになりました。
面談を重ねることで精度が高くなるのがわかった
——面談はどのように組まれていましたか?
1回の面談は1時間で,10回以上通ったと思います。僕は面談回数が多くて助かりました。大学4年生のときは卒業研究だけしかなく,週6日休みみたいな感じだったので動きやすかったです。
次の面談日は,面談時に決めるときもあれば,あとでLINEで決めることもありました。「この曜日が良い」みたいに要望を出して,基本的に向こうが予定を合わせてくれる感じでした。
——企業を紹介してもらったのは何回目の面談でしたか?
2回目の面談くらいから,「こういう企業がありますが行ってみますか?」みたいな感じで求人を紹介してもらえました。
ただ,最初は,自分が思っている要望と紹介される企業について「なんか違うかな…」というのはありました。でも,それはお互いまったく知らない人だから当然じゃないですか。
エージェントの方も「この会社は引っかかりポイントありましたか…!?」みたいな感じで探ってくれて。「ちょっとありました,こういうポイントです」みたいなのをLINEでやりとりしていました。
「今日の会社のどういうところが良かったですか?」「面接官と話していてこういうところに困りました」というやりとりをして,次第に精度が高くなっていったイメージです。
それが進んで,ある会社の最終選考の手前まで行ったとき,紹介してもらった企業の「仕事環境」に関して,「自分と相性良さそう」という感触がありました。そのとき,エージェントの方が自分が希望するものを理解してくれているんだなというのがわかって,すごく信用できるようになりました。
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ネットワークエンジニアとして働く
ITエンジニアとして働こうと思ったきっかけ
——職種について希望はありましたか?
最初はコンサルタントとして働きたかったけれど,結果が良くありませんでした。
仕事を選ぶ規準として,「食いっぱぐれない仕事がしたかった」というのがあります。その軸で選んだとき,大学生のとき人を動かしたりすることをしていたので,「コンサルティングみたいに段取りを考えのが合っているのかな」と思って選考を受けました。
ただ,7〜10社くらい受けたのですが,選考の通りがあまり良くなく,最終面接手前まで行けたこともあったけれど受からないということが続きました。
——どういうきっかけでITエンジニアに移りましたか?
コンサルティング会社の選考を受けていた終わり頃から,「自分の成長に応じた会社の評価が明確なところが良いな」と思うようになったのがきっかけです。
それに一致して,かつ「食いっぱぐれない」ということでIT業界は成長規模があると思いました。
また,イタリアに留学していたことから語学には興味があり,社会学の研究で統計ソフトを使うときにコンピュータにかんたんな命令をするということでコマンドにも抵抗はありませんでした。
そんなとき,エージェントの方に「別の業種でこんな食いっぱぐれない仕事もあるよ! 石塚くんに合ってそうだし受けてみない?」とITエンジニアの求人を紹介してもらいました。
全部で3社受けたうち,未経験でも働けるように研修期間が長く,労働環境も良い現在の会社に決めました。
現在は3ヶ月の研修期間中
——現在の業務内容を教えてください。
今はZoomを使って,研修3ヶ月期間中なので研修を受けています。
HTMLとCSS(Webサイトの描画をするマークアップ言語),またJavaScript(主にWebサイトに動きをつけるプログラミング言語)が必要ということがわかったので,その勉強をしています。
[kanren url=”https://new.usecompany.work/jobspring-interview”]
これから就職活動をする人たちへ
——就職エージェントは使った方がいいと思いますか?
「大手のこの企業に行きたくてたまらない」みたいな熱い思い,すごく強い意志を持って就職活動をしている人は使わなくて良いと思います。
でも,大学を卒業して働かないといけないけれど,「自分がどの職種で働きたいかよくわからない」みたいに明確な指針がない人はどんどん頼った方がいいと思います。
——今回,エージェントが良かったと思いますか?
エージェントの相性というのはすごく大きいと思います。面談ブースにいると,他の人がどういう話をしているか聞こえてくるじゃないですか。僕も「(ブース越しに聞こえてくる)あのエージェントの感じだと伝わらなかったかも…」と思ったことはありました(笑)。
僕はひねくれていたと思うんですが,それでも受け止めてくれたのはとても助かりました。
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