就職活動を成功させたビジネスパーソンの「私の就活体験談」。今回お話を伺ったのは,渋谷にあるIT・人材紹介会社で働く栗木萌那(くりき・もえな)さんです。
栗木さんは,OB/OG訪問をしたあと,スカウトサービスを使ってオファーをもらった企業に面談に行き,「JobSpring」を利用して就職しました(取材時はオンラインによる研修期間中とのこと)。
就職エージェントを利用したときのことなどについて,栗木さんに伺いました。
目次
国際基督教大学(ICU)で学ぶ
——栗木さんの経歴を教えてください。
大学は国際基督教大学(ICU)の教養学部です。これを学ばないといけないというものは少なくて,いろいろな科目を学べるようになっていました。
アルバイトは近所のカフェで1年半していました。旅行に行ったりする貯蓄用だったので,お金を稼ぐことに重きを置いていなかったです。
就職活動を通して,将来やりたいことが明確になってきた
就活イベントに参加して,BtoB企業に興味を持った
——就職活動はどのように始めましたか?
大学3年生の6月末に「東京キャリアフォーラム」(日英バイリンガル向けの就職イベント。毎年250社以上の企業が参加する)に参加したのが最初です。2019年卒向けのイベントだったんですが,2020年卒の人も説明会を聞くだけなら,入場しても大丈夫でした。
イベントでは,いろいろな企業のミニ説明会を回っていて,不動産,メーカー,コンサルティング,商社,あとは楽天やファーストリテイリングなどのブースに行ったりしました。
就職活動をはじめる前までは有形商材やBtoC向け(企業が消費者を対象に行うビジネス形態)のものしか目に入ってこなかったんですが,イベントを通して,無形商材でかつBtoB(企業が企業を対象に行うビジネス形態)の企業を知って,「こういうものをあるんだ!」と興味が惹かれました。
——インターンシップは参加しましたか?
イベントでコンサルティングやコーチングに興味を持ったので,夏休みは3daysくらいのインターンシップをコンサルティング会社3社くらい参加しました。
OB/OG訪問をたくさんした
——秋以降の就職活動はどうでしたか?
9月,10月くらいに入って,「Matcher(マッチャー)」(OB訪問支援サービス)を使って,OB/OG訪問をたくさんしました。
それで,自己分析を進めるにつれて,「コンサルティングもいいけれど,自分は組織愛が強いタイプなので,第三者として企業に問題解決の方法を提供するより,内部の人間でありたいな」という気持ちが強くなったので,コンサルティング企業ではなく普通の企業で働こうと思うようになりました。
就職活動を通して,将来やりたいことが明確になってきて,コンサルティングのときもそうだったんですけど,自分のアプローチで人の可能性が広がる仕事をしたいと思っていたんです。
それをコンサルティングとしての立場からするのか,内部のマネージャーや人事の立場からするのかというのを,OB/OG訪問をして実際に働いている方の話を聞いていく中で考えて,自分は会社のイチメンバーとしてマネージャーや人事をするのが向いているなと思うようになりました。
「キミスカ」でオファーをもらった企業に片っ端から面談に行った
それで,「いろいろな会社を見にいかないと雰囲気がつかめないな」と思ったので,「キミスカ」(逆求人型サイト)でオファーをもらった10社くらいの企業に片っ端から面談に行きました。
その中のひとつにあったのがL社です。
それでL社の一次面接(ファーストコンタクト)を代行をしているRootsに行きました(編注:株式会社Rootsの運営している新卒向けエージェントサービスは「JobSpring」と言います)。
ただ,実際に行ってみると,選考というより自己分析の深堀りだったので「あれ,こういう感じなんだ」と思いました(笑)。
そのあと,L社の説明選考会に応募して参加しました。
説明選考会の最後にグループディスカッションが付いていて,グループディスカッションで最初の合否が出ます。そのあと,一次,二次,三次選考がありました。私の場合は三次が最終面接だったのですが,これは人によって違う感じで,四次が最終の方もいれば,五次が最終の方もいます。
JobSpringでは面接が終わる度に「面接対策」をしてもらった
——JobSpringではどのようなサポートを受けましたか?
JobSpringの方には,面接が終わる度に連絡をして,その次の面接対策として面談を60分組んでもらう流れでした。JobSpringにもL社の担当人事の方からフィードバックが来るので,そのフィードバックを元にしながら,次の面接に向けて練習してという感じでした。
実は,内定が出たあと,家族に反対されていたので,その相談で2回くらい行っています。
JobSpringに面談で通った回数まとめ
- 1回目:ファーストコンタクトとして行く
- 2回目:グループディスカッションのあと,一次の対策
- 3回目:一次面接のあと,二次の対策
- 4回目:二次面接のあと,三次の対策
- 5回目:内定後,2回ほど相談しに行く
私は最初に選考を受けた企業がL社でした。だから,「こういうことを言ったら効果的だろう」といったノウハウもなくて。自分にいくつかの引き出しがある中でその企業に刺さる引き出しから出さないといけないじゃないですか。そういうのをエージェントの方が手厚く面接対策してくれました。
でも,基本的には「今の栗木さんのまま行ってください」とエージェントの方からも言われていました。
たとえば,「面接では最初に一言で答えてから,理由を言おうね」とか,そういうことは教えてもらったんですが,特に自分を脚色して行ったわけではありませんでした。
[kanren url=”https://new.usecompany.work/jobspring”]
Rootsで1年間インターンをする
——そのあと,Rootsでインターンをされていますよね。
大学3年生の11月に内定が出て受諾して,年明けの1月くらいからインターンをはじめています。きっかけはエージェントの方に「インターンをやらない?」と言われたからです。
就職活動も終わったし,前のカフェのアルバイトも辞めちゃってたので,「なんかやりたいな」とは思っていて,そういうときに誘われたので断る理由もなくてという感じです。
インターンは週2回くらい働いていました。自分が入れるときに入るみたいなびっくりするくらい自由な環境でした(笑)。
インターンではマーケティングのtoC業務をしていました。JobSpringの面談予約してきた大学生に架電をして,予約の確認をとったりする業務です。
[kanren url=”https://new.usecompany.work/jobspring-interview”]
これから就職活動をする人たちへ
——就職エージェントは使った方がいいと思いますか?
私は使った方がいいなと思います。私みたいに特に大企業に興味がない人だと,優良な中小企業やベンチャー企業って膨大な数があるので,自分で探すのは大変だと思うんですね。
だから,エージェントを使って,ある程度自分の適性を見てもらって企業を紹介してもらうというのは有効だと思います。別に紹介してもらった企業に決めなくてもいいじゃないですか。それに無料で使えるので,選択肢のひとつとして使うと良いと思います。
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