就活時のオンライン(Web)面接のやり方,場所,服装,ツール,スマホ,注意点など徹底解説

新卒の就職活動ノウハウ
(※当サイトはアフィリエイトリンクを含みます)

新型コロナウイルス感染症の拡大により,就職エージェントや企業との面接をオンライン(Web)で対応してくれるところが増えてきました。

とは言うものの「オンライン面接のやり方がわからない…」という方も多いと思います。

そこで,ここでは就活におけるオンライン(Web)面接の基本の「き」から,場所や服装,ツール,注意点などを日常的にオンラインで業務を行っている立場から徹底解説します。

目次

オンライン(Web)面接とは:基本の「き」

オンライン(Web)面接とは,パソコン(Windows PC, Mac)やスマートフォン(スマホ)を使って,インターネットを通して行う面接です。

オンライン面接は,インターネット環境さえ整っていれば,世界中どこにいてもパソコンやスマホの画面の向こう側の人と顔を見ながらリアルタイムにやりとりできます。

特に地方に住んでいる方は,高い交通費や宿泊費をかけて東京などの都心部に行く必要なく,自宅などから面接ができるメリットは大きいと言えるでしょう。

これまで,オンラインによる面接は「実際に会わないとわからない」「やり方がわからない」などの理由で導入している企業は多くありませんでしたが,2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大を背景にして,オンライン面接に対応する就職支援サービスや企業が増えてきました。

オンライン(Web)面接のやり方・ツール解説

オンライン面接をするには,ビデオ会議ツール(ビデオチャットをするためのアプリケーション)を用意する必要があります。といっても,どれも「無料」で使えるので安心しましょう。

ここでは,就活支援サービスのカウンセリング面談や企業の採用面接で使われることが多いビデオ会議ツールを紹介します。

Zoom(ズーム):利用者急増のビデオ会議ツールの新定番

Zoom(ズーム)

Zoom(ズーム)は,ズームビデオコミュニケーションズが運営するビデオ会議ツールです。

元々,画質や音質などに定評があることからジワジワと人気が高まっていたところ,2020年のオンライン面接の導入が加速して,一気に利用者が急増しました。

Zoomは,アカウントを取得しなくてもミーティングのURL,またはミーティングIDを知っていれば,オンライン面接ができます。

【Zoomの始め方】

  1. (スマホの場合)Zoomアプリをインストールする
  2. ミーティングURL,ミーティングIDにアクセスする

>>Zoom

Skype(スカイプ):マイクロソフトブランドの定番サービス

Skype(スカイプ)

Skype(スカイプ)は,マイクロソフトが運営するインターネット電話サービスです。Skype社(2011年にMicrosoft社が買収)が設立されたのは2003年(サービスリリースは2004年)とオンラインWeb面接ができるツールでは,もっとも歴史があるサービスのひとつになります。

【Skypeの始め方】

  1. デバイスにSkypeをダウンロードする
  2. Skypeの無料アカウントを作成する
  3. Skypeにサインインする

参照:Skype の使い始め方を教えてください。 | Skype サポート

>>Skype

Whereby(ウェアバイ):URL発行だけでビデオチャットができる

Whereby

Whereby(ウェアバイ)(旧・appear.in/アピアイン)は,2013年に生まれたWeb会議ツールです。登録不要でURLを発行すればすぐに使える便利さで,当時リモートワークで働く人たちの間で熱狂的な支持を集めました。2019年,「Whereby」という名称に変更されました。

appear.in時代から便利さは変わらず,画面の表示されているフォームに任意の文字列を入力すると,そこがWeb会議のURLになります。このURLを知っている人なら参加できます。

実際の就職支援サービスの面談や企業の面接でWherebyを使う場合,あらかじめ先方がURLを発行してくれているので,そのURLに行けばオンライン面接ができます。

【Wherebyの始め方】

  1. Wherebyで発行されたURLにアクセスする

>>Whereby

LINE(ライン):説明不要,日本などアジア各国の生活インフラ

LINE(ライン)

LINE(ライン)は,LINE株式会社(ネイバー株式会社の傘下)が運営するSNSです。もはや説明不要のサービスと言え,日本国内での利用率は80%を超え,アジア各国(台湾・タイ・インドネシア)でも多くの人に利用されています。

トーク画面から「ビデオ通話」を選ぶと,動画によるオンライン面接ができます。

【LINEの始め方】

  1. LINEのトーク画面から「電話」アイコンをタップ
  2. 「無料通話」or「ビデオ通話」をタップ

※LINEアカウントの作り方は割愛します。

>>LINE

企業の採用支援ツール

一部,企業によっては独自の採用支援ツールなどを導入しており,その「ビデオ会議機能」を利用してオンライン面接をする場合もあります。その場合は,あらかじめ使い方などをメールなどで確認しておきましょう。

また,前日のうちに一度試してみて不明点や不具合がないか確認しておくと,当日の時間ギリギリになって慌てることがありません。

オンライン(Web)面接時の場所:インターネット環境がある自宅が基本

インターネット環境がある場所:弱い電波に注意

大前提として,オンライン面接はインターネット回線を使うため,インターネット環境がある場所が必要です。「ネットはどのくらいの速度があればいいの?」という方のために,Googleによる「ダウンロード速度の目安」を紹介します。

ダウンロード速度の目安

参照:インターネットの速度をテストする – Google Wifi ヘルプ

ネットの速度は「ネット 速度」などで検索すると調べられます。「速度テストを実行」を選ぶと「インターネット速度テスト」ができます。結果のうち「ダウンロード」の速度を見ましょう。

Googleによると,13Mbps以上が「良好な速度」で「同時にいくつかのHD動画のストリーミングが可能」とあります。Wi-Fiによるインターネット速度が不安定な方は,オンライン面接時だけは4G回線に切り替えるのも良いでしょう(スマホの「設定」>「Wi-Fi」をオフにする)。

十分な速度が出ていない不安定なままオンライン面接をすると,音や映像が止まったり,タイムラグが大きくなったり,接続が途切れたりするので気をつけましょう。

bpsとは,1秒間に転送できるデータ転送レート(bit per second)。
この場合,1秒間に13MBのデータ量を通信できる。

実際にスマホ(iPhone X)を4G回線にして速度テストをしてみました(東京23区内)。

iPhoneの速度テストの結果

結果は,「43.4Mpbs」なので,ストレスなくオンライン面接ができるだけの速度が出ていることがわかります。

静かな場所:カフェなど周囲の騒音がある場所は避ける

オンライン面接をするときは静かな場所を選びましょう。基本は自宅です。

カフェなど周囲の音がうるさい場所は音を拾ってしまうため避けましょう。また,オンラインで面接をしているところを周囲の人に見られるというのも抵抗がある人も多いと思います…。

もし,自宅にひとりの場所を確保できないという方は,完全個室のインターネットカフェを選ぶと良いでしょう(「個室 ネットカフェ 地名」で検索)。または「スペイシー」などでレンタルスペースを予約して活用するのもおすすめです(1時間あたり1,000円くらいで借りられます)。

オンライン(Web)面接のコツと注意点:パソコンとスマホはどっち?

結論から言うと,パソコンとスマホはどちらを使ってもかまいません

「オンライン面接はパソコンじゃないとダメ」という意見もありますが,今の20代の方の約半数は個人のパソコンを持っていません。

オンライン面接をするためにパソコンを購入するのは大変なので(安くても3万円はします),取り急ぎはスマホで環境(電波や音など)を整えると良いでしょう。

周囲の映り込みに注意

自分の部屋など自宅でオンライン面接をするとき,気をつけたいのが周囲の映り込みです。パソコンやスマホのカメラは思ったより広く周囲を映すので,初めて会う人にふさわしくないようなもの(趣味のものなど)がある方はクローゼットなどにしまっておきましょう。

また,ビデオ会議ツールのプロフィール画像なども変えておくと良いでしょう。

スマホはきちんと固定しておく

スマホでオンライン面接をするときは,手持ちではなくきちんと固定しておきましょう。手持ちはあなたは良くても,画面の向こうの空いては画面酔いしてしまいます。

固定には「スマホリングスタンド」や「スマホ三脚」などを使うと良いでしょう。持っていない方は,おもりになるようなものに立て掛けて代用する方法もあります。

イヤホン&マイク

意外と盲点なのがイヤホンです。もし,イヤホンを使わないと,相手の発した声がこちらのスピーカーから出力され,その音をマイクが拾って相手側に届いてしまいます。すると,相手は自分が発した声がダブって聞こえてしまうのです。

これはオンラインで仕事をする人にとって,ストレスの高いあるあるなので,オンライン面接をするときは安いもの(2,000〜3,000円程度)で問題ないので,必ずイヤホンを使いましょう

反対にマイクは必須ではありません。たしかに内蔵マイクと比べると外部マイクの方が音質が良くなりますが,マイクがなければ面接が成り立たないということはありません。

また,スマホに使えるイヤホンの大半には会話用のマイクが付いているので,特に気にする必要はないでしょう(下のブランドのイヤホンにもマイク機能が付いています)。

【安いオススメのイヤホン】

  • SoundPEATS
  • Anker

※どちらもAmazonで人気の低価格帯ブランドです。そのときの新作を選ぶと良いでしょう。

オンライン(Web)面接のコツと注意点:服装は面接時と同じ

オンラインというだけで面接には変わりません。通常の面接や面談に参加するのと同じ服装をしましょう。就職エージェントのカウンセリング面談は「私服」で良いところがほとんどです。ただし,パジャマなどの部屋着ではなく,外出用の私服にしておきましょう。

企業の採用面接はリクルートスーツが望ましいです。

また,これもよくある失敗談ですが,上半身だけきちんとした格好で下半身が下着,立ち上がったときなどに見えてしまったということもあるので気をつけましょう(YouTuberさんによくあるパターンですね/笑)。

オンライン面接に参加するときは,服装を整えて,5分前には準備しておきましょう。何かトラブルになったときも解決できます。

オンライン(Web)面接のお礼メール:新卒時は不要

オンライン面接が終わったあとの「お礼メール」はどうしようと悩む方も多いと思います。

就職エージェントの面談のあとのお礼メールは不要です。就職エージェントの場合,連絡ツールとしてLINEを交換する場合も多いので,必要があればそこでやりとりをするのも良いでしょう。

企業の採用面接の場合は,意見が分かれるところですが,実際に現役のエージェントに確認したところ,特に新卒の場合は面接後のメールはしなくて良いという回答でした。

企業によって社風が異なるため,心配な方は,自分が使っている就職支援サービスのエージェントに「この企業の場合はどのようにすると良いか」確認しておくと良いでしょう。担当しているエージェントはその企業のことを詳しく把握しているので,正しい答えを教えてくれます。

オンライン(Web)面接時のチェック事項

オンライン面接をする前にチェック事項をおさらいしておきましょう。

  • インターネット速度をチェックしよう(13Mbps以上推奨)
  • 静かな場所を選ぼう
  • 周囲の映り込みに注意
  • プロフィール画像も確認
  • スマホはきちんと固定しておこう
  • イヤホンを使おう
  • 服装はTPOに合わせよう
  • 5分前には画面前でスタンバイ!

「準備OK」という方はオンライン面接に臨みましょう!

課題が見つかった方は前に戻って解決できるようにしましょう。

付録:オンライン(Web)面接のトラブル解決

オンライン面接をするときによくあるトラブルについて解説します。トラブルが起きたときは,「何が起きたか」→「原因を探す」→「解決方法を探す」の3ステップで進めましょう。

※ここでは面接相手(企業側)の設定ができている前提で解説します。

トラブル:相手の声が聞こえない→音声出力(イヤホン&スピーカー)が原因

相手の声が聞こえないのは,こちらの「音声出力」設定が原因です。

  1. イヤホンの電源が入っているか
  2. イヤホンとパソコン(またはスマホ)がBluetooth接続されているか
  3. イヤホン(またはスピーカー)の音量が0になっていないか

イヤホンの電源が入っているか

イヤホンの電源が入っているか確認しましょう。

イヤホンとパソコン(またはスマホ)がBluetooth接続されているか

イヤホンとパソコン(またはスマホ)がきちんとBluetooth接続できているか確認しましょう。ネット接続方法を調べるときは「スマホ イヤホン bluetooth 接続」のように調べましょう。

イヤホン(またはスピーカー)の音量が0になっていないか

イヤホンと(またはスピーカー)の音量が0になっていないか確認しましょう。

トラブル:こちらの声が聞こえないと言われる→音声入力(マイク)が原因

相手にこちらの声が聞こえないと言われるのは,こちらの「音声入力」設定が原因です。

外部のマイクを使う場合,おそらくBluetoothイヤホンに搭載されているマイクを使うことが多いと思うので,「Bluetoothイヤホン」(≒マイク)という表記で説明します。

  1. Bluetoothイヤホンの電源が入っているか
  2. Bluetoothイヤホンとパソコン(またはスマホ)がBluetooth接続されているか
  3. イヤホン(またはスピーカー)の使用が許可されているか

イヤホンの電源が入っているか

Bluetoothイヤホンの電源が入っているか確認しましょう。

イヤホンとパソコン(またはスマホ)がBluetooth接続されているか

イヤホンとパソコン(またはスマホ)がきちんとBluetooth接続できているか確認しましょう。ネット接続方法を調べるときは「スマホ イヤホン bluetooth 接続」のように調べましょう。

イヤホン(またはスピーカー)の使用が許可されているか

いちばん多いのがこちらです。アプリケーションからマイク(音声入力)にアクセスする許可がされていないと音が入力されず,相手に声が届きません。

 

システム環境設定

Macの場合なら,アップルメニュー >「システム環境設定」を選びます。

 

プライバシー

「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」>「マイク」を選択します。アプリケーション横のチェックをボックスを選択すると,アプリケーションのアクセスがオンになります。

参考(Mac):Macのマイクへのアクセスを制御する

 

iPhone(iOS)では,「◯◯(App名)がマイクへのアクセスを求めています」で「許可」を選べば音声入力が有効になります。

 

プライバシー

 

マイク

もし「キャンセル」を選んでしまった場合は,ホーム画面>「設定」>「プライバシー」>「マイク」をタップします。許可するAppを選びます。

以下,WindowsPCとAndroidの参考ページを貼っておきます。

WindowsPC:Windows 10 でのカメラとマイク,およびプライバシー

Android:カメラとマイクを使用する

トラブル:こちらの画面が見えないと言われる→映像入力(カメラ)が原因

相手にこちらの画面が見えないと言われる(または画面が映っていない)のは,こちらの「映像入力」設定が原因です。

おそらくほとんどの方が,パソコンに内蔵されているカメラ,またはスマホカメラを使うと思うので,パソコンに接続する外部カメラ(Webカメラ)による解説は割愛します。

  1. カメラを塞いでいないか
  2. カメラの使用が許可されているか

カメラを塞いでいないか

カメラを塞いでいるものがないか確認しましょう。

カメラの使用が許可されているか

アプリケーションからカメラにアクセスする許可がされていないと映像が入力されず,相手に映像が届きません(ブラウザやアプリ上でも自分の映像が映りません)。

 

システム環境設定

Macの場合なら,アップルメニュー >「システム環境設定」を選びます。

 

プライバシー

「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」>「カメラ」を選択します。アプリケーション横のチェックをボックスを選択すると,アプリケーションのアクセスがオンになります。

参考(Mac):Macのカメラへのアクセスを制御する

 

iPhone(iOS)では,「◯◯(App名)がカメラへのアクセスを求めています」で「許可」を選べば音声入力が有効になります。

 

プライバシー

 

カメラ

もし「キャンセル」を選んでしまった場合は,ホーム画面>「設定」>「プライバシー」>「カメラ」をタップします。許可するAppを選びます。

以下,WindowsPCとAndroidの参考ページを貼っておきます。

WindowsPC:Windows 10 でのカメラとマイク,およびプライバシー

Android:カメラとマイクを使用する

関連記事

特集記事

TOP