2023年卒の方の就職活動もそろそろ本格化を迎えますね。就職活動をする中で,「業界研究」という言葉を聞くことが多いと思います。ただ,「とりあえず本を買って読んでみたけれど,実はよくわからない」という方も多いと思います。そこで,今回は「業界研究」について解説します。
そもそも業界研究とは何か?
「業界研究」とは,産業構造(世の中にどのような業界があるのか)やビジネスモデル(誰に何をどのように売っているのか)について調べることです。
日本には数多くの業界が存在しています。一方,応募や入社できる企業は限られてきます。そこで,どのような業界があるのかを知り,自分に合いそうな業界や企業を見つけることが重要になります。
どうしても,就職活動を始めたばかりのときは,自分が知っている業界や何となく話を聞いたことがある業界を詳しく調べてしまいがちです。しかし,できれば就職活動を本格的にはじめる前に,興味を持てなさそうな業界も調べてみましょう。ひょっとすると面白く感じられる業界があるかもしれません。
業界研究はどのようにやれば良いのか?
業界研究を始めるときは,とりあえず広く浅く調べることからはじめましょう。「リクナビ」や「マイナビ」などの就活サイトで調べても良いですし,業界研究に関わる本を読んでみるのも良いでしょう。
この際に押さえるべきポイントとして,「どうやって儲けているか」ということがあげられます。業界の動向や企業が何に力を入れているかを知ることも大切なのですが,どのようにお金を稼いでいるかに注目しないと,理解できることにすぐ限界がきてしまいます。
「この業界は基本的に〇〇のようなお客さんにサービスを提供して××で売上を上げている」と説明できるのが理想です。これが理解できると,働き方や他業界との比較などもしやすくなります。
BtoBサービスの業界は注意して調べみよう
就職活動をしていると,どうしても普段触れることが多い食品やインテリアなどBtoC向けの企業に興味を持つ事が多いでしょう。しかし,実は世の中のビジネスはBtoBで成り立っていることがほとんどです。つまり,可能性としては,BtoB向けのサービスを展開している企業に入社する方が高くなります。
売上のつくり方や業界を知ると,普段CMで見ている企業も「裏側はこうなっているんだ」と気づけることも多くなります。学生のうちに知らない優良企業のほとんどはBtoBサービスを提供している会社が多いので,BtoBのサービスを展開している業界は注意して調べてみましょう。
まとめ
今回は業界研究について解説してきました。業界研究は「早くやった方が良いよ!」と先輩からアドバイスを受けることも多いと思います。たしかに早くやるに越したことはありませんが,業界研究は終わりのない作業でもあるので,ほとんどの人が中途半端で終わってしまうのが現実です。
今回解説した「どうやって儲けているかを知る」「今,興味がない業界(BtoB業界)も調べる」という点を押さえて取り組んでみましょう。今後,企業説明会に参加しても理解度がグッと上がるはずです。