「学歴フィルターは許せない!」毎年,新卒採用の季節になるとあがる話題のひとつです。
「学歴ではなく自分自身を見てほしい」という方が多くなったこともあって,以前と比べて学歴フィルターへの風当たりも強くなってきました。しかし,依然として「学歴フィルター」は存在します。今回はなぜ学歴フィルターが存在しているのかについて解説していきます。
企業は時間や人員が限られた中で採用活動を行っている
新卒採用は,エントリーの時期が決まっています。人気企業では,数万件以上のエントリーが集まることも珍しくありません。そうなると時間的な制約から,「採用確度が高く優秀な学生の母集団を形成するためには高学歴層から採用したほうが効率が良い」と考える採用担当者は多くなります。
採用担当者も高学歴ではない学生の中にも優秀な人がいるとはわかっていますが,全員を選考することは難しく,採用を効率的に行う上で学歴フィルターを設定しています。また,それはわかった上でなお「学歴フィルターは悪だ!」という方も多いですが,18年間生きてきた中で学生が示せるわかりやすい努力基準が学歴でもあるので,高学歴の方を評価するのは仕方がない面もあるといえます。
では,学歴が低い方が人気企業に入社することはできないのかといわれるとそうではありません。学生時代の経験が突出している場合(部活で全国入賞レベルの実績を持っていたり,単純なアルバイトではない社会活動の経験があるなど),学歴フィルターに合うこともなく採用されるケースはあります。
また,最近は新型コロナウィルスの影響で対応が難しくなっていますが,OB/OG訪問を上手く活用してアピールすることができれば,学歴フィルターを突破できる可能性があります。もちろん,OB/OG訪問をしても,自分が評価されている場面であることが前提になります。
中途採用でも学歴フィルターはあるのか?
新卒の方から「中途採用でも学歴フィルターは存在するの?」という質問を受けることがあります。
結論から言うと,「中途採用でも学歴フィルターは存在します」。こう言うと,「結局学歴か」と落胆する方もいるかもしれませんが,中途採用における学歴フィルターは新卒に比べるとあまり重視されておりません。中途採用では即戦力採用のため,職務経歴で評価をされるからです。そのため,学歴があまり良くなかったり,新卒で希望の企業に入れなかったとしても落ち込む必要はあまりありません。
新卒では,いわゆる早慶以上の学歴の方でしか入社確率が低い会社でも,中途では学歴がそれほど関係なく採用している企業は多くあります。希望の企業でなかったとしても,目の前の仕事で成果を上げていれば,チャンスはいくらでも回ってくるので,落ち込まずに頑張ってみてください。
少し話しは逸れますが,「学歴」にこだわるような会話が繰り広げられるのも基本的には学生時代までです。社会人になれば「今どんな仕事をやっているか」の方がよっぽど重要になるので,過度なコンプレックスにとらわれる必要もないと思っておくと良いでしょう。
まとめ
今回は学歴フィルターについて解説しました。学歴フィルターは,就職活動を行うまでは意識することが少ないものですが,いざ直面すると苦しい思いをする人も多いでしょう。ただ,就職活動の時点で学歴で悩んでも仕方がないので,与えられた条件の中でできる勝ち方を考えていくようにしましょう。
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