就活ノートを自己分析やESなどに活用して就職活動を成功させる方法

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「就活ノート」を上手に活用すると,情報が整理できるだけでなく,自分のことを深く理解することができ,結果として就職活動が上手くいくことにつながります。

ただ,「就活ノートをどのように使えばいいのかわからない…」という方も多いと思います。

そこで,ここでは就活ノートとはどのようなものか,そして,自己分析やエントリーシート(ES)など就職活動のすべてに就活ノートを活用する方法について紹介します。

就活ノートを作ろう

就活ノートとは?

「就活ノート」は,自分を知るために必要なものです。

就職活動は,特別なスキルを競い合う場ではなく,企業に対して自分がどういう人であるかを表現する場です。同時にどういう企業であるかを知る場でもあります。そして,あなたと企業がそれを互いに知る方法として,会社説明会やインターンシップ,面接という場が設けられています。

自分がどういう人であるかを表現するためには,自分を知らなければなりません。そこで,自分を知るために活用できるのが,就活ノートなのです。

就活ノートは就職活動のすべてに必要

就活ノートは,就職活動のすべてに必要です。

就職活動の基本になるのは「自己分析」です。自分のことがわからなければ,企業に対して自分がどういう人であるか伝えることはできませんし,自分がどのような仕事に向いているのかもわかりません。

そこで,就活ノートを活用して自己分析をしましょう。自分が学生時代に打ち込んだことを書き出し,なぜ自分がそうしたのかを掘り下げていきます(詳しくは後述します)。

また,就活ノートは自己分析以外にも活用できます。たとえば,業界&企業研究,会社訪問,OB&OG訪問といったことにも活用できます。また,面接での質問を記録しておけば,何が良かったか(または悪かったか)振り返ることができ,次の面接の対策もしやすくなるでしょう。

就活ノートはいつから作る?

前述のとおり,就活ノートにはあなたの就職活動のすべてを記録します。そのため,「就職活動を始めよう」と思ったタイミングで,就活ノートを用意すると良いでしょう。

早い方の場合,大学2年生〜3年生の春頃から就職活動を始めます。この頃から就職活動を始めていると,自己分析や業界&企業研究だけでなく,長期インターンシップなどをする余裕もあるはずです。

一般的な学生場合,大学3年生の秋冬から就職活動を始める方が多いと思います。この頃は,すでに就職活動をスタートしている人が周囲にいて,遅れを感じることもあるかもしれませんが,あわてる必要はありません。自己分析,業界&企業研究などできるところからはじめましょう。

大学4年生になって,部活が終わった,公務員試験が終わったら,すべての選考に落ちてしまった,内定をもらったけれどもう一度考え直したいという方もいると思います。他の方よりは時間は多くありませんが,就活ノートを活用する,就職エージェントを利用するなどして就職活動を進めましょう。

いずれにせよ,「あのときやっておけば良かった」と思っても過去は変えられませんし,何を始めるのに遅すぎることはありません。今の現実を見据えて,就職活動の準備をしてみましょう。

就活ノートにはどんなノートを使うのがいい?

就活ノートに使うノートは,基本的にどのようなものでもかまいません。

ノートやルーズリーフ,アプリなど方法はそれぞれありますが,就職活動についての情報をまとめておき,「これだけ見ればよい」という状態を作っておきましょう。

手書きの場合,ノートとルーズリーフに意見が分かれます。ノートは一冊で管理がかんたんですし,ルーズリーフは差し込みできるメリットがあります。また,サイズについては,B5サイズ(一般的な大学ノートのサイズ)やA4(一般的な書類のサイズ)でも意見が分かれます。

パソコン書きの場合,WordやExcelで管理したい,または別のアプリケーションを使う方法もあります。「パソコンと同期したい」,「スマホのメモアプリで十分」という方もいるはずです。

このあたりは好みで選んでかまいません。また,企業から書類をもらう機会が多いならA4サイズに統一した方が便利だとか,スマホの方が楽といった個人的な事情も考慮すると良いでしょう。

あくまで目的は「就職活動を成功させること」,そして,そのために必要な「就活ノートを作ること」なので,必要以上に手段にこだわりすぎないように気をつけましょう。

自己分析に就活ノートを活用する

自己分析とは

就活でもっとも大切なことのひとつのは,自己分析を繰り返すことです。面接では,「あなた」という人を面接担当者に伝えるに必要があります。そのためには,自分を知る必要があります。そこで,自分を知るために自己分析が必要になるのです。この自己分析を就活ノートに記録しましょう。

学生時代に打ち込んだことを書き出そう

まずは,中学生,高校生,大学生のときに打ち込んだことを振り返りましょう。部活,サークル活動,アルバイト,内容はなんでもかまいません。自己分析の目的は,「本当の自分」を知ることです。そのため,「就活のため」という意識は捨てて,自分の過去を振り返ってみましょう。

自分について掘り下げる

学生時代に打ち込んだことを書いたら,「なぜ?」という疑問符をつけて,自分について掘り下げてみましょう。たとえば,学生時代,「部活に打ち込んだ」なら,「なぜ,打ち込んだのか?」を考えます。「負けず嫌い」なら,「なぜ負けず嫌いなのか?」を掘り下げます。

このように「なぜ?」を掘り下げていくと,「本当の自分」に辿り着くことができます。本当の自分に辿り着く途中には,辛い過去に向き合う必要があるかもしれません。しかし,その過去に向き合い,どうしたのかを知った人こそ,本当の自分を知ることができるのです。

自分を表すキーワードで「自己PR」をつくる

自己分析を深めていくと,「自分はこういう人かもしれない」というキーワードが出てきます。そうしたら,そのキーワードを軸にして「自己PR」をつくってみましょう。自己PRは,「自分はこういう良さを持った人間です」ということを企業に伝えるためのものです。

自己PRをつくるときは,①自己分析で見つけたキーワードを軸にしましょう。次に,②その理由を伝えます。そして,③具体例をエピソードとして伝えます。そうすることで,「自分の良さ」が相手に伝わりやすい自己PRをつくることができます。

相手(面接担当者)が知りたいのは,「あなたがどのような人間なのか?」ということです。あなたは,自分がどういう人間で(キーワード),それにはどういう理由があり,どんなエピソードがあるからという理由を伝えられるよう,何度でも就活ノートを書き直してみましょう。

業界&企業研究に就活ノートを活用する

業界&企業研究とは

業界&企業研究を通して,「どの業界」「どの職種」「どの企業」を選ぶかを決めます。

このとき大切なのは,志望業界を絞らないことです。最初から志望業界を絞り,ほかの業界をほとんど研究しないことで,入社後,「思っていたのと違う」というミスマッチが生じる危険性が高くなります。まずは,幅広い視野で業界研究をすることを意識しましょう。

情報の集め方

志望業界を絞らず,業界を知るためには,「業界地図」などを使うとよいでしょう。「業界地図」は,『四季報』『日経』の2種類が有名です。どちらも毎年出版されており,業界ごとの主要プレーヤーの規模や順位,企業間のつながり,職業,トレンドなどを効率良く理解することができます。

興味がある業界や企業が出てきたら,同業他社と比較しましょう。ここで,自分の志向に合った企業を見つけられるかが業界&企業研究のポイントになります。

会社説明会に就活ノートを活用する

あらかじめ予習しておこう

会社説明会に参加するときは,あらかじめその企業について予習をしておきましょう。業界&企業研究を通して,その業界や企業に関するニュース記事などをチェックするのもおすすめです。

このとき,わからないことがあったら,質問リストとして就活ノートにまとめておきましょう。

質問マナーに気をつけよう

会社説明会で質問するときは,マナーに気をつけましょう。たとえば,調べればすぐわかる内容やほかの人が質問した内容と重複する質問などはマイナスの印象を与えてしまいます。

また,質問をする前にはきちんと名乗り,回答されたあとは一言お礼を述べましょう。

OB・OG訪問に就活ノートを活用する

OB・OG訪問とは

OB・OG訪問とは,あなたが興味を持っている業界や企業で働いている先輩を訪ね,実際の仕事内容や会社の雰囲気などを知ることです。OB・OG訪問をすることで,書籍やウェブサイトに掲載されているデータや会社説明会ではわからないリアルがわかります。

OB・OG訪問をするときも,会社説明会と同様,あらかじめ質問リストを作っておきましょう。

OB・OGの探し方

OB・OG訪問を探すには,先生や先輩など人脈を紹介してもらう,企業の人事に問い合わせる,SNSやOB・OG訪問アプリなどを使う方法があります。

ただし,近年,SNSやアプリを使ったOB・OG訪問につき,犯罪に巻き込まれるケースも少なからずあるので,特に女子学生の方が利用するときは十分に注意しましょう。

エントリーシート(ES)に就活ノートを活用する

エントリーシート(ES)とは

エントリーシートは,採用企業が,応募者に最初に提出を求める書類です。

最終的に相手を知るのは面接でも,あなたはたくさんの企業の中から自分の志向に合いそうな企業を絞り込みます。これを企業側から行うのがエントリーシートです。

企業は,エントリーシートを通して,仕事の理解,意識の高さ,能力,可能性などを計ります。

エントリーシートの出題例

以下,エントリーシートの代表的な出題例をあげます。

  • あなたが学生時代にもっとも打ち込んだこと
  • あなたの長所・短所
  • あなたが希望する仕事を選んだ理由
  • やってみたい仕事と理由
  • 5年後・10年後に取り組みたいこと

これらの質問は,自己分析ができていれば恐れることはありません。反対に,どのように答えれば良いかわからない,答えが一貫していない場合は,基本の「自己分析」に立ち戻ってみましょう。

面接に就活ノートを活用する

面接の回答のコツ

面接時は,要点をまとめて45〜60秒で話せるようにしましょう。質問の内容は,エントリーシートをもとにされることが多いので,どのようなことを書いたか,どのように回答するかを就活ノートにまとめておくことが大切です。

面接の主な質問は,「自己PR」と「志望動機」につながるものです。就活ノートの自己分析から導いた言葉で,面接時にどのように回答するかをまとめておきましょう。

面接を振り返る

面接が終わったら,必ずその日のうちにやりとりを振り返って,質問されたこと,自分がどのように答えたかを就活ノートに書き出しましょう。

もし,不採用だった場合,改善するために自己分析を繰り返します。「自分は学生時代にどんなことに打ち込んだのか」「なぜそれを始めたのか」といったように「なぜ」を繰り返します。

ただ,これらのことを自分ひとりでやるのは難しいという方もいると思います。そのときは,就職エージェントなどを利用するのもよいでしょう。直近の目的は「就職活動を成功させること」です。手段に気を取られて,重要な目的を見失わないよう,常に意識しましょう。

まとめ

「就活ノート」を活用した自己分析,業界&企業研究,会社説明会,OB&OG訪問,エントリーシート,面接について紹介しました。就職活動を成功させるためには,企業に自分を表現する必要がある,そのために自分を知る必要がある,自分を知るために就活ノートを活用してみましょう。

あなたの就職活動が成功するのを応援しています。

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